保育施設ニュース

2011年04月29日

ジオテクノス株式会社に依頼していた那珂キッズガーデン建設予定地の放射線調査の報告書が届きました。

表紙表紙 図1図1 表3表3 付帯資料2付帯資料2(1)
本文ページ1本文ページ1 表1表1 図6.図7図6.図7 付帯資料2付帯資料2(2)
本文ページ2本文ページ2 図2.図3図2.図3 付帯資料1付帯資料1(写真1)  付帯資料3付帯資料3
本文ページ3本文ページ3 図4.図5図4.図5 付帯資料1   (写真2) 付帯資料4付帯資料4
本文ページ4本文ページ4 表2表2 付帯資料1   (写真3)

携帯でご覧の方は機種によっては図表がうまく表示されないようですので、4月28日〜5月13日まで那珂キッズクリニック小児科の第1第2待合室に報告書の内容を掲示させて頂きます。ご興味のある方は、ご覧下さい。

おまけ・・・那珂市役所のHPで東日本大震災による市内の被害状況の写真※一部掲載が公開されています。

2011年04月27日

那珂キッズガーデン(病児保育施設“しろやぎさんのポシェット”と0〜3歳児対象の認可外保育施設“ARINKOMURA”)の建設工事が5月中旬に始まります。震災前に着工した先行する土留め工事は度重なる余震にも関わらず関係各社のご尽力により3月中に既に完了しております。

医療法人どんぐり会では、今回の東日本大震災の原発事故を受けて、建設予定地がお子さま方の保育環境として適切か否かを確認する目的で、着工前に予定地の空間・地表・土壌の放射線測定を行うこととしました。

測定はスウェーデンハウス鰍フご協力のもとジオテクノス鰍ノ依頼して、2011年4月12日PMに行いました。

【図1】調査位置図

図面の右側が那珂キッズクリニック小児科、左側が那珂キッズガーデンの建設予定地です。測点A〜Gの7箇所で空間と地表面の放射線測定を行いました。また、測点Aで土壌を採取し土壌放射能分析を行いました。

【表1】放射線量測定結果(対象用地)

測点A〜Gの放射線量測定結果を示します。空間線量については茨城県環境放射線監視センターの放射線テレメータ・インターネット表示局で公表されている固定観測局(那珂市)の同時刻の値とほぼ一致しています。
地表面の線量についても、一般に成人の健康に影響を及ぼすことはないと考えられる値でした。

測点Aについては、空中と地表面(草地)の測定の後、地表面(除草裸地)と地中面(深度8pと深度15p)の測定を行いました。

【表2】土壌放射線分析結果

測点Aで採取した土壌試料を同位体研究所鰍ノ依頼して厚生労働省「緊急時における食品の放射線測定マニュアル」に準ずるガンマ線スペクトロメーターによる核種測定を行いました。
結果は放射性ヨウ素131が71Bq/Kg、放射性セシウム134+137が24Bq/Kgと低い値で、いずれも乳幼児の保育環境として使用する上で問題なく安全な水準であると私どもは考えています。

【図2】ガンマ線スペクトル図 測点A 空中
【図3】ガンマ線スペクトル図 測点A 地表面(草地)

【図4】ガンマ線スペクトル図 測点A 地中面(深度8p)
【図4】ガンマ線スペクトル図 測点A 地中面(深度15p)


(ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「放射性ヨウ素131」と矢印で指し示してあるところの値が放射性ヨウ素131によるガンマ線の値で、「放射性セシウム134+137」と矢印で指し示してあるところの値が放射性セシウム134+137によるガンマ線の値になります。)
8〜15pの地中では放射性ヨウ素131の値が著明に低下し、放射性セシウム134+137の影響が殆どなくなることがわかります。
これをうけて、那珂キッズガーデンではお子さま方により安全な環境をご提供するために建物の基礎工事ででる深度の深い土(放射線による汚染がない土)を敷地内に撒いて地面の高さを上げることにより、園庭をはじめとする保育環境の放射線量を震災以前の低い値に下げる工事を行うことに致しました。

【表3】放射線量測定結果(常磐自動車道PA)
【図6】ガンマ線スペクトル図 守谷PA 空中
【図7】ガンマ線スペクトル図 守谷PA 地表面(草地)


一般的に福島第1原発から近い県央部の方が県南地域よりも放射線量が高いイメージがありますが、必ずしもそうではないようです。
茨城県環境放射線監視センターの放射線テレメータ・インターネット表示局で公表されている固定観測局の空間線量の値や、4月8日に茨城県農林水産部が公表した県内農用地の土壌調査結果などと照らし合わせても、那珂市竹ノ内は放射線量が少ない傾向があるようです。
茨城県内の比較的低い濃度の放射線汚染域でも地域による濃淡のばらつきが相当にあるようです。いずれも成人の健康に影響を及ぼすような値ではありませんが、内部被爆の影響を受けやすい乳幼児については長期的な安全性を判断する上で必要となる十分なデータが無い状況では、今後も引き続き慎重に事態の推移をみていく必要があると考えています。

2011年04月11日

この度の東日本大地震により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
震災から一月が過ぎますが、余震が続いていますね。
保育園や幼稚園、学校など新学期が始まり、皆さまそれぞれ新しい春を迎えていることと思います。
地震なんかに負けないで、みんなで力を合わせてがんばりましょう!!

那珂キッズガーデンは、今秋のオープンに向けて少しずつ準備を進めています。

3月6日に「地鎮祭」を行い、スタッフや工事関係者の方々と一緒に安全を祈願しました。

震災により、保育施設の建設工事にも少し影響がありますが。秋のオープンを予定しています。夏ごろには入園希望者の一次募集をさせていただこうと思っています。今後も、建設の様子や、保育施設について紹介して行きます。楽しみにしていてください!

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