スタッフダイアリー

2024年06月26日

     【こどもホスピス ねむの木のしたで・・・
               しろやぎさんのポシェット分室オープン!】

こんにちは、医療法人社団どんぐり会です。

この度、医療法人社団どんぐり会の地域社会貢献事業として
「こどもホスピス ねむの木のしたで‥‥ しろやぎさんのポシェット分室」を
2024年7月1日にオープンする運びとなりました。

私たちは茨城県那珂市で、那珂キッズクリニック小児科(小児科無床診療所)・病児の保育“しろやぎさんのポシェット”(病児保育 定員12人)・認可保育園ARINKOMURA(定員100人)を運営しています。
私たち医療法人社団どんぐり会のこどもホスピスは、
病児の保育“しろやぎさんのポシェット”の分室としてスタートします。

「こどもホスピス ねむの木のしたで‥‥ しろやぎさんのポシェット分室」は、LTC(Life-threatening conditions)にあるこども達とそのきょうだい・家族を対象としています。

また、子宮頸がんなど、お母さんやお父さんが腫瘍性疾患などで
緩和医療を受けておられる小中学生以下の子ども達にもご利用いただくことも
想定しています。

私たちどんぐり会の基本コンセプトは
『子ども達は疾患の有無やその症度の如何に関わらず、全て等しく子ども達』です。
これまで行ってきた病児保育事業ならびに認可保育事業でも、
LTCの子、非LTCの子、の区別はなく、
すべての子どもが子どもらしく生きることに寄与することを目指してきました。
しかし私たちの従来のアプローチでは、LTCの子ども達へのアウトリーチが
充分とは言えず、その反省から『こどもホスピス』という新しい枠組みを
スタートすることにしました。

現在、国内にはさまざまな運営団体により、いろいろなカタチのこどもホスピスが開設されていますが、いずれも大都市圏で、その多くが財源を外部からの寄付に頼った活動のようです。
私たちは、既存の自前の保育施設(病児保育・認可保育)の空いている空間(お部屋・お庭)を利用して、法人所属の病児保育士・保育士・看護師がコンシェルジュとして
対応させていただくことにより、外部からの寄付等に依存することなく、
どんぐり会のFree Standingの社会貢献事業として、この活動を行います。
おやつやお食事をご希望の際には実費をご負担いただきますが、
その他ご利用に際しての費用はどんぐり会が負担させていただきます。

また、利用者さまがご希望される場合には、
病児の保育“しろやぎさんのポシェット”でレスパイトケアを行なわせていただくことも
可能です(この際は病児保育利用料がかかります)。

医療法人がこのようなカタチでこどもホスピス事業を行うことは国内において
ほぼ全例がありません。

また、茨城県では、こどもホスピス自体、前例がありません。

認可保育園事業と病児保育事業を行う小児科医療法人であれば、
地方の片田舎でも、LTCのこども達のためのこどもホスピスを運営することが
できることを社会実証し、国内に広くこどもホスピスが普及する一助となれたら
いいなあと考えています。

子ども達は、遊びを通して成長し、人との関わりを通して夢を育みます。

病気をお持ちの子ども達の「今日は楽しかった!」が、
お子さまやご家族の明日への夢や希望につながると信じています。
どうぞ宜しくお願いします。

                                                 
  2024年6月27日
                  Chief Executive Officer (CEO)  柏木 玲一
医療法人社団どんぐり会 理事長
那珂キッズクリニック小児科 院長


こどもホスピス
ねむの木のしたで・・・〜しろやぎさんのポシェット分室〜

命に関わる可能性のある病気を抱えた状態のことをLTC(Life threatening conditions)といいます。
生まれながらにしてLTCであるお子さんも、成長の過程でLTCとなったお子さんも
いらっしゃいますが、常に重篤で寝たきりという訳ではありません。

体調がすぐれないときは病院で治療を受ける必要もありますが、
病状が安定しているときには
「こんなことしたい」「あんなことしたい」がいっぱいあると思います。

しかしながら「感染症が心配」「ケガしたらどうしよう・・・」
「急に具合が悪くなったら・・・」などといった気持ちから、
やりたいこと、させたいことを我慢していることもあるのではないでしょうか。

こどもホスピスは、LTCのお子さんと家族が、
「家族のおもいで」を創る場であると考えます。

1982年にヘレンハウスという世界で初めてのこどもホスピスが
イギリスに誕生しました。

家族のレスパイト、きょうだいや両親と過ごす安寧の場として、その役割が認められ、現在では国内外に「こどもホスピス」が建設されています。
それぞれに特徴がありますが、共通する考え方は、
こどもホスピスは、子どもと家族が「らしく生きる」ための場所であるということです。

日頃、病気のために不便なことや、痛みを伴う治療を頑張っているお子さんと、
それを支える家族の「こんなことしてみたい」「こんなことさせたい」を叶えるための
お手伝いができればと考えています。

皆様がいらしたときには「Welcome! いらっしゃいませ」ではなく
「Can I Help You? 今日はなににしましょうか?」という気持ちで、
コンシェルジュがお迎えいたします。

                                                 
  Executive Adviser 小林千恵
                  茨城県立こども病院小児専門医
診療部副部長(小児血液腫瘍科)
(兼任)筑波大学医学医療系小児科准教授


                    STAFF
 
Executive Adviser   小林 千恵  茨城県立こども病院小児専門医診療部副部長
                              (小児血液腫瘍科)

            (兼任)筑波大学医学医療系小児科准教授
             医学博士 日本小児科学会専門医 日本血液学会専門医
 Concierge         鈴木 真尋 保育士
 
Concierge        千葉 清美 病児保育専門士
 Concierge        菱沼 悦子 看護師
 
Executive Director   柏木 圭子 看護師/保育士/救急救命士
 Chief Executive Officer(CEO) 柏木 玲一 医療法人社団どんぐり会理事長
                        那珂キッズクリニック小児科院長
                        日本小児科学会専門医

那珂キッズクリニック小児科
ねむの木のしたで・・・

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